<報告1>
以前にもこのブログで告知しておりました、断熱ワークショップの第1回が2025年9月27日に、東吉野村エクステンションのある旧四郷小学校で行われ、約40名の方が参加しました。
対象となった部屋は、会議や小規模なイベント、講演会、野外実習の事前座学などでもっとも頻繁に使用している部屋です。もともと教室で1階ということもあり、冬は底冷えがあり、窓が広いぶん、冷暖房が効きにくいなど、頻繁に使用するわりには環境は決してよくありませんでした。とくにひよカレの子ども行事では、多数のお子さんが参加しますが、しゃがんだり座り込んだりする動作をする際、冬場の低温は一同気になっていたところです。
今回、奈良女子大学工学部・生活環境学部の久保先生、佐々先生、吉田先生の3名と学生3名が参加し、専門的な見地から、この効果を測定してくださることとなりました。
nara-extention.hatenablog.com

床はり開始


主催者である奈良県地域温暖化防止活動センター(NPO法人奈良ストップ温暖化の会)の先生方、および(一社)日本住宅リフォーム産業会のご協力を得て、地域の方、役場職員の方、断熱に関心をもって近隣から学びに来られた方、近隣の自治体職員の方、奈良県内の林業家の方、そして奈良国立大学機構教員・学生など多様な立場のメンバー多数が集まり、一緒になって床貼りの作業が進んでいきました。

測定機器の準備をする奈良女子大学の学生さんと先生

屋外にも測定装置を学生さんが設置
最後は全員で記念写真をとり、第1回のワークショップは予定より早く迅速に終わりました。また、一人の学生さんはこれを卒業研究としてくださるそうで、教育・研究にも結びついて大変素晴らしいと思いますし、専門の教員が加わって断熱効果が客観的に数値として出されることもひとつの貢献といえそうです。
はやくも第2回・第3回が楽しみとなってきました。
<報告2>このワークショップを奈良国立大学機構エクステンション特任助教が事前交渉など含めてハブとして動いてくれています。以下は、その特任助教による報告です。
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断熱ワークショップin東吉野村
第一回「床を断熱しよう!」開催報告
9月27日(土)朝から講師の矢島さんと大工さんで準備して下さり、角材を寸法きっちりに配置した状態からワークショップが始まりました。奈良女子大学工学部・生活環境学部の断熱の研究も一緒に行えることになり、先生方、学生さん、見学の方含め約40名の方にご参加いただきました。
断熱や脱炭素など環境やエネルギーに興味のある参加者の方が多く、作業に入る前には多数の質問が寄せられましたが、なぜその材料の方がいいのか?どこで入手できるのか?など丁寧にわかりやすく説明いただき、とても参考になりました。
作業に入ると、皆さんの連携や手際の良さと、プロの大工さんのサポートもありどんどん作業が進み、断熱材を入れて元通りの床にするところまで、あっという間に本日の工程が終了しました。
このワークショップでは、ただ作業をするだけではなく、なぜ断熱が重要なのか?断熱が人々にもたらす健康や、省エネルギーに繋がっていくことなど、大事なお話を専門家に聞き、学びながらスキルと知識を自分たちの暮らしに持ち帰ることができます。
高騰し、枯渇していくエネルギーを消費するばかりではない暮らしにつながるワークショップは全三回の開催です。
次回は11月8日(土)13:00-15:00
第二回「窓を断熱しよう!」
※チラシ掲載情報から時間を変更しています
窓の隙間テープやプチプチを使った簡単な断熱作業をしながら、プロのサッシ取付などを見ることができます。
第三回で「効果測定結果報告会(2/14)」を予定しておりますので
連続でも、一回のみでも、ぜひご参加下さい。
村内外たくさんの方々に関わっていただきご協力いただいたおかげで、一回目から盛況に終わることができました。ご参加いただいた皆様、大学教員・学生の皆さん、関係者の皆様、ありがとうございました!
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