奈良国立大学機構 奈良型エクステンション ブログ

奈良国立大学機構が試行する地域連携の社会技術「奈良型エクステンション」モデル3地域を中心とした紹介です。

【東吉野】村報に、ひよカレの活動が素敵に紹介されました!

 

東吉野村の村報に掲載された活動紹介

 東吉野の皆さんがエクステンションで立ち上げてくださったグループ(ひよカレ)、および、大学側(特に奈良女子大学 大和・紀伊半島学研究所スタッフ)が加入して規約を制定し、正式に村にも認められた地域協議会では、昨年同様、隔月の会合(つねにオンラインで大和・紀伊半島学研究所や研究協力課、法人スタッフが入っています。これはエクステンションMTGとは違い、東吉野独自のものです)、またその別の隔月にビブリオバトルや掃除が行われています。あまりに多すぎて、今年度は定例的な活動についてはあまり報告しないかもしれませんが、上記のように、2年前とは別の場所のように、生まれ変わり生き生きと動いています。

 

本日は地元の新聞による取材もあるそうで、特任助教さんは大忙しだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

全学科目「なら学」に奈良県南部十津川村からゲスト講師

 奈良について様々な視点から学ぶオンライン授業「なら学」。4月23日は、十津川村で地域おこし協力隊、卒業後そのまま定住し、大学と村の連携に活躍されている角田華子先生にゲスト講師となっていただき、十津川村の今と魅力について講義いただきました。村が作成した動画をたくさん使って、日本で一番大きな村でもある十津川村各地の特徴や魅力を、ときおり学生からのリアクションも受け付けながら進む角田先生の授業は大変わかりやすいものでした。

 この授業は、奈良女子大・奈良教育大学から総勢250人ほどが受講しています。

授業の終盤にはたくさんの質問が学生から出され、それにわかりやすく答えられていく角田先生の姿が印象的でした。この授業内でも、十津川村に限らず、奈良県南部の個性的な村や町への興味をもっていただきたい、というメッセージも角田先生からありました。

 授業を受けて、奈良県吉野郡に実際に出かける学生も毎年いますので、今回も受講生と地域の出会いのきっかけとなることを願っています。

 

 

【下市町】授業 コミュニティ・リサーチ(2024年度)が始まっています。

 今年度も、下市町の皆さんといっしょに作っている授業、

 「コミュニティ・リサーチ」が始まっています。初回の大学でのガイダンスと下市町の概要説明講義、受講生のアイスブレーキングに続いて、先週土曜日(4/20)は、下市町をまず歩いて体感する、第1回目の現地授業が行われました。

 近鉄下市口駅で集合した受講生は、すぐ南側の吉野川にかかった千石橋を渡ります。ここで、下市町の観光ボランティア協会のボランティアガイドの方に待ち受けていただいておりました。千石橋は、下市町の最北端。ここから、町の中心部を、ボランティアガイドの方に伴われて歩きながら南に。

 


下市町の町並みや歴史、現在の産業などの話を聞きながら、約2時間かけて観光文化センターに到着しました。そこでボランティアガイドの方たちと別れ、さらに徒歩で、下市町役場の隣の建物にある、奈良女子大学下市アクティビティセンター(現在の下市エクステンションセンターを兼ねる)に到着。

 

 気温の高い日でしたので、みなかなり疲れましたが、涼しい部屋で休息と昼食をとりました。

 今年度のコミュニティリサーチでは、以前からお世話になっている社会福祉協議会が主催されている高齢者のたんぽぽカフェ(月一回開催)の、レクリエーションを一回分企画して実施させていただくことが柱となっています。その場所を外から見学し、その後、これも昨年度までの授業でたびたびお世話になっている、下市集学校を見学し、廃校利活用の事例をスタッフの方に説明していただきました。

 ほぼまる一日、下市のいろんな場所や施設、取り組みを見聞したので、かなりこの町のイメージが具体的になったことと思います。こうした経験を踏まえて、次回は、下市町の高齢者問題について学び、高齢者のたんぽぽカフェの意味合いなどを学んで、企画づくりに入っていくこととなります。

 

 

【東吉野村】奈良教育大学の陶芸研究室の先生と学生たちが東吉野村の陶芸家を訪問

 東吉野村はクリエイティブビレッジ構想を掲げ、たくさんのクリエイターが移住し活動していることで知られています。漫画家・木工作家・写真家・映像プロデューサー・画家・イラストレーターの方などなど、です。奈良教育大学には美術科があり、東吉野村の皆さんと接点ができれば素晴らしいな、とカレッジズ連携推進センター地域実践部門では考えておりました。このたび、陶芸研究室の原山先生と生徒さんたちが、東吉野エクステンションの皆さんのセッティングによって、二人の陶芸家を訪問し、窯を拝見したり、作陶について語り、交流しました。

 まずコワーキングスペース「東吉野オフィスキャンプ」を訪れ、スタッフの方と村のアーティストの様子についてお話しました。

 少し雨模様の天気でしたが、それでもうつくしい清流に癒やされました。

教育大の学生さんが撮影した東吉野の清流

 東吉野村には5人の陶芸家が移住して作陶を続けているそうです。今回は陶芸家のお二人以外にも、日頃から大学と東吉野の連携に協力してくださっている村の方たちと

何人もお出会いすることができました。

 これが奈良教育大学東吉野村の交流のきっかけになれば良いなと思って、一同、楽しく村をあとにしました。

 

【下市町】KITO交流農園

  • 2024年7月OPEN予定の、複合型施設KITO(株式会社パルグループホールディングス)。旧小学校を改修してレストランやマルシェが設置されます。そのレストランから眺める田んぼだった場所で「交流農園」が始まりました。老人クラブ連合会や、社会福祉協議会、役場職員、農業に携わる住民でプランターのレイズドベッドを作り、常緑樹を植樹、今後はハーブや農作物を植えていく予定。

そこで育ったお野菜やハーブを、レストランのピザに使用したり、お客さんが農業体験ができる環境づくりを検討。

交流農園では、管理者や、収穫スタッフなど人材が必要で、エクステンションとしてできる事があるかどうか会議に出席してきました。

 

 

 

prtimes.jp

 

 

【下北山村】R6キャリアデザインゼミ(下北山学)開講

 昨年も実施した、キャリアデザインゼミ「通称 下北山学」が、先週金曜日からオンラインで始まりました。

 今年度は、村の地域商社(つちのこパーク)と役場の協力で、村の状況や特徴を理解したうえで、特産品の開発を試みるという内容です。

 昨年度の授業でも、携帯扇風機が試作品まで行きました。今回はぜひとも商品化を目指してみたいとスタッフ一同意気込んでいます。最終成果物はモノだけではなく、観光ルートなどソフト事業もありえます。

 初回は、奈良女子大学社会学)で、下北山村との共同研究を行ってきた水垣教授が、地域社会学的観点からの下北山の特徴と課題を説明し、そのあと、役場の家郷さんが、地元の視点から、村の特徴や魅力をざっと紹介してくださいました。

 そのあと、2つのグループに分かれて、下北山村のスタッフといっしょにディスカッションを行いました。

 

 

2024(R6)4月エクステンション定例MTG

2024年4月10日、R6年度第一回のエクステンション定例MTGがハイブリッドで行われました。3月末で異動となりメンバーを離れた人、新しくメンバーに加わった人、昇進した人など、今回も役場職員、大学職員・教員が顔を合わせました。報告内容は3月の各エクステンション活動と、その地域の主だった出来事についての共有が中心でした。下北山村でセルフコンパッションものづくりのワークショップを指導された臨床心理・栗本早百合先生が、このMTGで親しくなった東吉野村を、同じ臨床心理のスタッフとともに4月に訪問することになりました。主に、子どもたちやアート、本、といった東吉野での活動を直接見聞し、共同できることがあるかどうか、確認するためです。下北山村では鈴木特任助教が頑張って、下北山エクステンションのLINEグループが作られました。役場職員・大学教職員・地域の方、企業など多彩なメンバーが入っており、情報共有がスムーズになりました。これからもどんどん増やしていく予定だそうです。

みな笑顔で1時間のMTGを終了しました。