奈良国立大学機構奈良カレッジズ連携推進センターの東吉野エクステンションセンターは、旧四郷小学校(3階建)を村から借り受けている施設です。
3階には、東吉野村と大学のつながりの端緒となった、奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所共生科学センターが入居しています。
ここに、昨年から、退職した教員の図書(私物の研究書や資料)を運び、「退職教員図書室(仮称)」を作り始めています。
共生科学センターの先生方が中心に動いてくれているので、生物学全般の本が多いです。洋書もたくさんあり、大台ケ原の貴重な植物のスライド写真も収められています。2025年7月現在で5名の教員の図書が来ており、廃物利用の書架を教員が組み立ててようやく2500冊を開架できました。しかし、まだ段ボールに入って書架に並ぶのをまっている本が40箱あり、その数はさらに増えていきそうです。
本の種類も、上記の専門的な自然科学書に加え、東アジアの関連人文書や一般向けの文庫類も入ってきました。

(文科省の方が視察してくださいました)




大学関係の方はご存知のように、退職教員はその書籍の置き場・処分に大変苦労しています。
一方、そうした高度な知識や専門図書にふれる機会が少ない中山間地域では、こうした本が求められています。
この発想も、もともと、東吉野村のある住民の方から得たアイデアなのです。
本を寄贈してくれた退職教員のなかには、ボランティアで頻繁にここに通い、地域の方の依頼で、専門をわかりやすく語る講演会を開催したりしています。
1階には、地元の人たちの組織「ひよカレ」が活動しており、村中のユニークな方たちと出会う機会があります。
もちろん、このブログで紹介している、ひよカレが作った、一般向けの図書室もあります。
企業や自治体の方、こうした、<高度に知的なものから、住民の生の声まで>幅広い刺激を受けられる施設で、社員さんの研修を行ってみてはどうでしょうか。
他とはちょっと違う、刺激と発見、出会いのあふれる時間になると思います。
