奈良国立大学機構 奈良型エクステンション ブログ

奈良国立大学機構が試行する地域連携の社会技術「奈良型エクステンション」モデル3地域を中心とした紹介です。

【共同研究】下北山村歴史民俗資料館所蔵資料の整理と検討についての共同研究開始


 地方や小規模自治体では、地域の史料の整理・保存・分析・展示などに大きな課題を抱えています。地域活性化にとって重要な文化資源であるこれらの埋没・散逸・利活用の停滞は深刻度を増しています。

 このたび、下北山村在住の鈴木靖子エクステンション特任助教の仲介で、本学なら学研究センターと同村教育委員会・歴史民俗資料館の共同研究が結ばれました。令和5年度より開始されます。

 本共同研究が、全国の小規模自治体が抱える文化資源問題の解決の一助となれば幸いです。

(以下、共同研究計画書から一部抜粋して記載)

【研究題目】
下北山村歴史民俗資料館所蔵資料の整理と検討についての共同研究
【研究組織】
・代表:磯部敦(奈良女子大学人文科学系教授・奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所なら学研究センター)
・学外連携機関:下北山村教育委員会、同村歴史民俗資料館
【研究目的及び内容】
下北山村歴史民俗資料館所蔵資料の管理・把握・劣化防止のため、現存資料の再調査を行い、今後の保存・活用について検討を行う。
【予想される研究成果】
・本共同研究を通じて、下北山村に伝来する貴重な資料を整理・保存することで同地域の文化的継承に資するとともに、現存する歴史資料の整理・保存・活用について他の施設に応用可能なプロトタイプを確立する。
【研究計画及び方法】

・教員と調査補助学生が下北山村歴史民俗資料館に赴き、現存史料の撮影、および資料整理を行う。
・原文書に就いて、書誌事項の採録とデータ入力を行う。
・史料の保存状況、および施設の規模に応じたワークフローを考案し、上記作業を通して方法論の汎用性の検証を行う。