奈良国立大学機構 奈良型エクステンション ブログ

奈良国立大学機構が試行する地域連携の社会技術「奈良型エクステンション」モデル3地域を中心とした紹介です。

【下市町】奈良県立医科大学 MBTリンク 梅田先生が下市町へ。

 奈良県立医科大学 MBTリンク株式会社取締役の梅田先生が、奈良国立大学機構/奈良女子大の才脇教授、寺岡教授、ラボラトリオ株式会社の長島研究員とともに下市町にお越しくださるということで、特任助教(秋谷)が各機関との顔合わせのアレンジを行ない、4月18日に実現いたしました。

 梅田先生は、IoT(モノをインターネットに接続)を活用して、一人暮らしの高齢者見守りサービス「電力センサー等を活用した健康管理・見守りサービス」を研究開発されています。

 現在下市町は、ならコープ・社会福祉協議会・役場健康福祉課 の3つが連携して、高齢者の見守りをしておりますが、それでも高齢者の実態を把握することは困難です。

 3つの団体其々を訪問して問題点を伺い、梅田先生からそれらを解決しえる事例や技術を紹介して頂きました.。

 MBT研究所 梅田先生の取組の一つは、電力使用状況から高齢者のライフスタイルを把握しようとするシステムです。たとえば何日も家電を使用してない、冷蔵庫や電子レンジを使用していなければ体調を崩している可能性もあります。心配な認知症の方に毎日連絡を取らなくても、データからその方が一日何をしていたかがわかります。

 毎日のデータから読み取れるライフスタイルが確立されたら、その人にあう食料品の調達や食事の提案も出来る可能性が広がります。また、損害保険会社と連携して、高齢者が入りやすい内容として、健康管理・見守りサービスの保障の見直しも検討されていました。こちらも今後、いろいろな応用や展開の可能性を感じます。

 そして高齢者が日々楽しく運動ができるよう、体を動かしながら娯楽ができるアイディアもご紹介頂きました。計測器を付設することで、呼吸や目の動きを捉えた複合解析により、認知傾向や呼吸の粗さ等の健康状態を推定するそうです。娯楽とポイント付与を連動し、楽しく健康を維持できるアイデアも考えられていました。

『一流の医者は、地域を観察する』という言葉が印象的でした。これから今回訪問した3機関と大学を中心に、共同研究/社会実装実験の相談を始めることとなりました。

 

MBTリンク株式会社 ↓

https://www.mbtlink.com/information.html

 

下市町社会福祉協議会での議論



ならコープ下市ステーションでの議論

 

下市町役場で副町長・健康福祉課の方との議論