2023年12月27日に、奈良女子大学臨床心理相談センター栗本先生が主宰し、下北山村の「ムラカラ」、地域商社(つちのこパーク)、村役場職員、下北山村エクステンション特任助教でテスト実施した、セルフコンパッションものづくり。その魅力を通感した下北山村のメンバー(特につちのこパーク)が主催して、ついに3月23日、一般の方が参加するイベントとして実施することになりました。場所はつちのこパーク(下北山村エクステンションセンターもある所です)。今回も、栗本先生がリードしてくださいます。心が暖かくなるような素敵なワークショップ。是非ご参加ください。
【東吉野村】地域協議会(ひよカレ)2月定例会
東吉野エクステンションのある、旧四郷小学校で、四郷小学校の利活用を起点に地域づくりを考え活動する団体が誕生したことはこのブログでもたびたびお話しているところです。1月には、役場の方とも前向きな話し合いをおこなって、この活動をできるだけしっかりしたかたちで進めていけるようなアドバイスもいただきました。
2月9日は、定例の会議が行われ、村民と、オンラインで奈良国立大学機構や奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所スタッフも参加しました。
最近のひよカレの会議では、ひよカレが取り組んでいく内容の整理と方向性について、熱い議論が繰り返されています。この日の定例会でも、ホワイトボードやKJ法を使って、これまで進めてきたことの確認、そしてこれからの活動の「柱」、それらを具体的な動きとしていくためにかかわる人や組織などの整理が行われました。先日このブログでも紹介したように、メンバーの自主性・主体性がどんどん高まっています。ひよカレの活動を自分事として感じる方が増え、そしてこの活動が、東吉野の暮らしのなかで実現したいと思っていた各人の「夢」を現実にする「道づくり」だと感じる方が増えてきたようです。
(オンラインでつながっているのは、奈良国立大学機構とヤマキイのスタッフ)
しもいちかるた 寄贈
にぎわい創出協議会が出がけた「しもいちかるた」が完成。町内で公募してカルタを制作。子供達に下市の歴史を知ってもらうため、町内の幼稚園・小学生・中学生の全ての子供達に無料で配られます。
ココ、奈良女子大学アクティビティセンターにも3つ寄贈して頂きましたので、学生がこのカルタを通して下市の歴史を学び、学生と子供達とのコミュニケーションを図る良いツールにもなりそうです。
正式なカルタのお披露目は、2月12日の下市町最大のお祭り「初市」で行われます。
2024年2月 エクステンション定例MTG開催
2024年2月7日、3エクステンションの定例MTGがありました。
以下が報告・議論された内容です。
○東吉野
・1月に役場で大学・地域・自治体を交えてこれからの活動について相談をしたこと。
・四郷小学校(東吉野エクステンション)を中心とした地域づくり協議会のメンバーにもこの3EXT会議に出席してもらったらどうか。
・図書館づくりの経過報告
・新たな共同研究(集落調査)の相談開始
・村の広報紙への本活動が連載中であること。
○下市町
・1月に奈良女子大生活環境学部の大塚教授による生活消費者勉強会が開催→連続化できないか。
・集学校で様々な活動が行われていることの情報共有
○下北山村
・歴史民俗資料館の資料整理の共同研究の進捗
・臨床心理学院生2名によるムラカラと大学合同の成果報告会
・R6キャリアゼミ「下北山学」の準備状況について
・つちのこパークでの子供学習塾などが開始されたこと。
今回も、新たな動きがいくつか報告されました。
【下北山村】大学院臨床心理学コースの修士論文研究成果報告会を行いました。
奈良女子大学臨床心理学コース博士前期課程の大学院生2名が、下北山村にある株式会社リヴァ・ムラカラ事業部の宿泊型転地療養サービスの利用体験に関する研究を行い、修士論文として提出しました。
その研究成果を、ムラカラ事業部のスタッフの皆様に報告する報告会を2月6日(火)18:00~19:30にオンラインで実施しました。
報告された修士論文研究の題目は下記のとおりでした。
・宿泊型転地療養サービスにおける対人場面で体験する葛藤への対処について―
日常とリワークの連続性に着目して
・宿泊型転地療養サービスにおける休・離職者のコーピングを「創り出す」体験についての質的研究―社会復帰支援がその後の生き方にもたらすもの
いずれも臨床的なデータを扱った研究のため、報告会はムラカラ事業部のスタッフ(3名+鈴木先生)と臨床心理学コースの関係者(大学院生3名、教員1名)のみで実施されました。
成果報告会では、修士論文研究を行った院生から研究成果の概要を報告し、ムラカラ事業部のスタッフの皆様から実際の現場でのご経験に基づいたフィードバックを頂戴する、という形で進みました。
研究を行った院生たちにとっては、利用者さん・卒業生さんの「語り」から質的研究法を通して概念化し提出した概念やモデルに対し、臨床的な裏付けを示していただいたり、新しい視点を示していただいたりすることができた、大変貴重な機会となりまし