奈良国立大学機構 奈良型エクステンション ブログ

奈良国立大学機構が試行する地域連携の社会技術「奈良型エクステンション」モデル3地域を中心とした紹介です。

【下北山村】大学院臨床心理学コースの修士論文研究成果報告会を行いました。

 奈良女子大学臨床心理学コース博士前期課程の大学院生2名が、下北山村にある株式会社リヴァ・ムラカラ事業部の宿泊型転地療養サービスの利用体験に関する研究を行い、修士論文として提出しました。
 その研究成果を、ムラカラ事業部のスタッフの皆様に報告する報告会を2月6日(火)18:00~19:30にオンラインで実施しました。

報告された修士論文研究の題目は下記のとおりでした。

・宿泊型転地療養サービスにおける対人場面で体験する葛藤への対処について―
日常とリワークの連続性に着目して
・宿泊型転地療養サービスにおける休・離職者のコーピングを「創り出す」体験についての質的研究―社会復帰支援がその後の生き方にもたらすもの

 いずれも臨床的なデータを扱った研究のため、報告会はムラカラ事業部のスタッフ(3名+鈴木先生)と臨床心理学コースの関係者(大学院生3名、教員1名)のみで実施されました。

 成果報告会では、修士論文研究を行った院生から研究成果の概要を報告し、ムラカラ事業部のスタッフの皆様から実際の現場でのご経験に基づいたフィードバックを頂戴する、という形で進みました。
研究を行った院生たちにとっては、利用者さん・卒業生さんの「語り」から質的研究法を通して概念化し提出した概念やモデルに対し、臨床的な裏付けを示していただいたり、新しい視点を示していただいたりすることができた、大変貴重な機会となりまし