奈良国立大学機構 奈良型エクステンション ブログ

奈良国立大学機構が試行する地域連携の社会技術「奈良型エクステンション」モデル3地域を中心とした紹介です。

新時代の学校「下市あきつ学園」小中一貫校

 2023年4月6日に開校した下市町の小中一貫校、「下市あきつ学園」をエクステンション特任助教(秋谷)が訪れました。 一昨年迄、下市町では奈良女子大学の大学生による学習支援が行われていました。 大学生が小学生の夏休みの課題を、3日間に渡りお手伝いします。学習ばかりではなく、途中に休憩を入れて「まほろばかるた」で学生と子供達が大いに盛り上がり、遊びながら奈良についても学べるゲームもしています。 今年も、あきつ学園の教室で学習支援をさせていただきたいと、楠校長先生にお話ししてまいりました。

 では、紹介します。校内は新しい匂いがして、木材を基調としたデザインは見た目からもぬくもりを感じる建物です。玄関は、太陽光の指標があります。

この学校は、自然光が入り、風通しの良い造りを心がけたそうです。下駄箱は風が通って、蒸れずにいいですね。

廊下も広々として、校章のトンボが飛んでました。

あきつホールという今までの学校にはない大広間があり、今日は特別支援の子供達が授業を受けていました。

右には「あきつライブラリー」図書室があり、左の階段は細かい段は歩く用、大きな段は、ゆっくり座って本を読めるようになっているそうです。ここは振り返ると、壁に映し出された映像が見れるようになっています。

「かけはし」というお部屋では、不登校の子どもが勉強しています。

特別支援のお部屋は5つあります。 ここは、技術室。特徴は、天井がむき出しになっていること。技術を学ぶお部屋なので、天井の作りを見て学べるようにしているそうです。

机と椅子が、かわいらしい。それぞれ名前が貼られています。

小中一貫の良いところは、大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんが、自然と小さな子どもの面倒を見るところ。授業が終わると一斉に廊下に出て、小さい子供をおんぶしている姿が見られました。

あいにくの雨でしたが、大きなグランド。ど真ん中で百メートル走ができます。

下市あきつ学園は、1年生から6年生が128人。7年生から9年生が67人。これから「下市学」という歴史の授業があります。地元のゲストティーチャーを招き、実際の現場での声を授業にする方向で検討しています。小中一貫にしたことで、先生にとっても仕事しやすい環境になったようです。 akitsu.shimoichi.ed.jp