奈良国立大学機構 奈良型エクステンション ブログ

奈良国立大学機構が試行する地域連携の社会技術「奈良型エクステンション」モデル3地域を中心とした紹介です。

【下市町】奈良教育大学附属小学校28人 さとやま体験

8月23日~24日 一泊二日で、奈良教育大学附属小学校4.5.6年生28名が下市町でのさとやま体験に参加しました。(総務省の子供農山漁村交流推進支援事業)夏休みのサマースクールで教育大附属の先生引率がなかった為、下市町役場地域づくり推進課の課長が教育大附属からのバスに引率。

下市町に到着後、観光文化センターでオリエンテーション

以下の工程を行いました。

今回のプログラムの内容は、

林業で間伐された木が、どのような工程で製品になるか。」

林業体験は、森林組合によるデモを行い、子供達は鎌やのこぎりで雑木を切ってみました。男子は道具を持つと本来の力を発揮。のこぎりで木を切ることを楽しんでいました。実際の間伐見学では興味津々でした。

お昼時間も利用して、下市町の取組み・林業について、役場と特任助教の秋谷より説明。

❷製材所(花井商店)へ行き、間伐された木の皮をむき、木を製材する様子を見学。子供達からは、なかなか芯をついた質問が多く私達も関心して聞いてました。

夕食は、地域づくり推進課が2日前から準備していた100人分程のカレーをもてなし、フランクフルトとアイスクリームまでつけて、子供達は大はしゃぎ!(常に興奮状態)その後、営業終了後に下市温泉に入り「今日は温泉が楽しみで来た!」という子供が嬉しそうでした。

宿泊先は町内にある3つのゲストハウス。それぞれのゲストハウスでの特徴を活かした内容が行われ、夜は枕投げを思いっきりする男子、五右衛門風呂を焚いてみる男子、お散歩して近所の猫に初めて触れてみる女子、短い滞在時間での体験を楽しんでいたようです。

❸二日目は、吉野杉箸(工房きえん)で実際のお箸が作られている大型機械を見学し、お箸3本を作る体験をしました。そして三宝も木材加工品のひとつであり下市町の代表的な特産品である為、三宝の曲げの技法について説明。お土産にお箸と三宝が配られました。

❹日本最古の寿司屋である創業800年「つるべ寿司弥助」の大広間をお借りして、吉野の郷土料理である柿の葉寿司つくり体験をしました。

弥助は敷居の高い事で知られており、いまだ多くの町民が利用した事がありませんが、そこを会場にしたことは粋な計らいだったかと。

これから50代目になる大将が、この寿司屋が舞台となった歌舞伎の義経千本桜「いがみのごんた」のお話をしてくださいました。

この時みんな聞いてないと思いきや、しっかり聞いてた男子がとても嬉しいお手紙をくれました。

❺予定より時間が早く終了したので、最後に今年開校した小中一貫校「あきつ学園」を見学。新しい学校の図書室にはたくさんの新書が並んでおり、目を輝かせながら並べられたマンガにくいついている子がいました。

こうして、2日間の合宿は終了。

元気いっぱいで好奇心旺盛の子供達に、私達大人も学ぶことがたくさんありました。子供達は、製材所で出た端材を頂き使用目的もないのにとても嬉しそうに持ち帰っていきました。また来年来たい!という声がたくさんありました。

今回は、特任助教の秋谷と若手役場職員2人の女性でプロジェクトチームを作り、念入りに打合せをすすめて参りました。そして地域づくり推進課や他の職員の動きが非常に良かったと思います。

次回は10月23日~25日まで、奈良女子大学附属小学校5年生の月組33人と星組33人が2回にわたり来られます。