奈良国立大学機構 奈良型エクステンション ブログ

奈良国立大学機構が試行する地域連携の社会技術「奈良型エクステンション」モデル3地域を中心とした紹介です。

【下市町】コミュニティ・リサーチ 奈良女子大学コミュニティ・イベント 「観光ボランティアと地域間交流」

前期、下市町と高取町で行ってきた授業「コミュニティ・リサーチ」の成果報告会とディスカッションの集いが7月1日土曜日、吉野郡下市町交流センターで行われました。

会場となった下市町交流センター(下市町社会福祉協議会のご協力による)

会場内は吉野材を用いた素敵な構造

資料は配布資料として関係者に共有されました。

学生の提案が詰まった配布資料1

学生の提案がつまった配布資料2



高取町からは、観光ガイドボランティア団体の方、高取町社会福祉協議会、下市町からは、同町観光ガイドボランティア団体の方、下市町役場職員、下市集学校スタッフ、にぎわい創出協議会メンバーなど多数が集まってくださいました。

総勢40人をこえる参加者

この授業は、これまでつながりのなかった高取町・下市町観光ボランティアガイド団体の方に、相互の地域をガイドしていただき、その内容について学生や役場職員、社会福祉協議会の方を含めてみんなで議論するなかで、より良い地域提示や、地域の魅力発掘、さらに、両観光ガイド団体の振興を狙うものです。総合司会は、地元在住のエクステンション秋谷特任助教。またこうした奈良女子大学の連携には、同大学社会連携センターの支援が常にあります。

さて、この授業を受講した奈良女子大生たちから、2つの町のガイドプログラムの強みと課題、インタビュー内容の整理報告、さらに、彼女たちが考えた両町の観光ツアーコースの提案などが行われました。4つのグループがそれぞれ二種類の報告を行い、始めの授業振り返りのプレゼンを含め、合計9つの報告をこの日までの準備しました。

 

第3部では、学生・両町観光ボランティアガイド・自治体職員・社会福祉協議会職員・賑わい創出協議会スタッフ・民泊家庭ホストなどが4つのテーブルに分かれて、今回の授業の評価、質疑などを行いました。何度もお目にかかったメンバー同士、和気あいあい、終了予定時刻を30分も超過し、いつまでも名残おしい時間が続きました。

第3部参加者全員で議論

◯以下に、終了時アンケートから、参加者の方のコメントの一部を紹介します。

①今後、若者目線で意見、SNSでの周知方法をアドバイスとしてもらえたらいいなあ。

②ガイドの話がおもしろかったという評価をいただいていますが、まずいと思われるところも指摘していいと思います。我々が感じる以上に高評価でした。

③ぜひツアーを実施しましょう!

④僕達が考えたことがない新鮮な意見や提案をしてもらえたことが良かったです。

⑤行政として参考になる点が多くあり、今後もこの事業を継続していただきたい。

⑥今後の活動の参考にさせていただける内容でした。

⑦高取町の事、下市町の事をよく調べて、各班それぞれに特徴が出ている資料になっていて良かったと思います。発表する際、もう少し自信を持って発言してもいいかなと思う学生さんもいたので、今後に期待しています。下市町で活動する上でこちらが参考にさせてもらえる情報が得られました。ありがとうございました。

⑧とても聞き心地の良い発表で内容が理解できました。また内容も深く、感銘をうけました。

⑨下市町には古くから薬草園があり、その名残として薬草作りをしている。そこを歩くこともよいのでは。梅エキス作りを取り入れても良い。
※素晴らしい案をたくさんありがとうございました。参考にさせていただきます。

⑩今後若い方の意見をいろいろ教えてください。

⑪観光コースで体験を入れて下さったのでとても良かったと思う。
木工体験での移動手段の難しさがある。薬草園のコースなどもあるので、又参考にしていただいたらと思います。

⑫学生さんから沢山のおみやげをいただいた気分です。多くの具体的なアイデアありがとうございました!

⑬私達も大変勉強になりました。C班からの提案をしっかり受けとめて、来年度は子供向けのツアーを実施したいです。

⑭今回の発表を通して気づけた点がたくさんありました。特に印象に残ったのは下市の風景をツアーの中で見てもらうことも大事にすることが大切なんだということでした。
普段の見慣れた景色でも、写真で切り取るとすごく素敵に見えることに気づき、地元の人向けのツアーでも、あえて風景をしっかり見てもらうことも大切にしないといけないと思いました。