奈良国立大学機構 奈良型エクステンション ブログ

奈良国立大学機構が試行する地域連携の社会技術「奈良型エクステンション」モデル3地域を中心とした紹介です。

【下北山村】観光資源開発と人材育成

 令和4年9月、奈良女子大学下北山村は協働・連携に関する基本協定を締結しました。この協定の目的として、地域活性化、地域産業振興、教育・文化振興、人材育成などが協定書に記されています。下北山村役場との協議のなかで、特に大学に期待することがらがいくつか挙がってきました。それらに基づいて、現在下北山村奈良女子大学の間では3つの分野(社会学・臨床心理学・なら学)での共同研究契約が締結され、それぞれが着実に動いています。それらと並行して、下北山村との上記の協定の項目すべてに関わる分野として「観光振興」(地域資源と人材資源の両面での開発支援)があり、下北山在住の特任助教は、大学のキャリア授業「(仮)下北山学」を計画実施したり、役場職員や観光事業者、関係人口と一緒に村内各地をめぐり観光開発の視点から、自身の知見を高めるとともに、観光資源開発をとおした大学と地域、関連企業、関係人口との連携の役割を担っています。

 8月4日も、ワーケーションを通じた関係人口創出に取り組む企業(SAGOJO)のプログラムで下北山村に滞在して働いている「旅人」3名を同行し、役場職員とともに、村内の景勝地などを巡りながら対話をしました。この日の巡検には同行できませんでしたが、今回の下北山村でのSAGOJOプログラムの旅人のなかには、授業「下北山学」を受講していた奈良女子大学生も1人参加しています。彼女は約20日間村に滞在して村内の公共施設で働きながら、山村ぐらしや山村で働くこと、を実体験している最中です。以下は、巡検(3時間)のレポートです。

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先ずは遊歩道入り口先まで車を進め、不動七重の滝の全体を遠目で眺めてから、少々戻り七重の滝遊歩道を降りていきました。

山道を1段1段下りながら、途中前鬼川が見えてきたところで、皆さんのテンションが上がってきました。川の透明度も素晴らしく鮎、アマゴが泳いでいるのが見えます。お天気も良く前鬼ブルーが映えておりました。

下りきったところで先ず撮影し、川沿いをまっすぐ歩いて吊橋を渡り反対側へ。

もみの木のところで、いったん立ち止まりもみの木の葉の香りを嗅いでもらいます。

スッキリとした清涼感のある香りがします。

その後河原へ降り、更に、先へ進みます。

ゴツゴツした大きな岩の間を抜けるとプライベートビーチならぬ、プライベートの空間が現れます。それぞれに靴を脱いで、川に入ってみると、川魚が足元に寄って来たりして、撮影したりとのんびりとした時間を過ごしました。

帰りはひたすらに下ってきた階段を登り、途中、ユズリハやヒメシャラの木についても説明しながら登ってきましたが、歩き慣れているのか皆さまお疲れがないように見えました。

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